March 2016

この9期目までを振返っています。
基本は、感謝感謝の日々でした。
また、自分自身の器を知る全てであるとも感じています。

今ある課題のすべての責任は私にあると共に結果として出している数値は多くの方のご支援なしには達成できないことであり、多くを成し遂げたのは優秀なスタッフのお蔭であることは間違いなく、謙遜でも卑下するでもなく起こっている事実を正しく見極めたいと思っています。


現時点である課題の大部分は9年前発足した時には全くなかった課題が出てきていると感じています。
それは、有難いことに進化した証しの部分もありますけれども、他方この9年間の垢ともいえる事象もあり、この点は重く捉えています。
今まで当たり前に上手くいっていたことが出来なくなったりしているのはその最たるものだと考えています。


10年目からは更なる飛躍を目指すことは当然として、今までついてしまった勝手な癖や垢をしっかりと落としていく所存です。
成功に捉われてはいけないと多くの本で指摘されていますが、私の解釈は成功したことにより傲慢になってはいけない物と、認識違いをしていたように思います。
成功に捉われないとは、そこに至るプロセスも含め、習慣自体も見直す必要が有るという事だと解釈が変わってきました。


そのように考え始めると私自身の生活習慣は小さい範囲での成功体験ばかりが身に付き、本筋的な社会貢献活動へは自分自身の見直し作業が沢山有ることと気付けるようになりました。


いくつになっても変革への挑戦はしていくべきでしょうから、私自身がその先鞭としてしっかりと職務に努める所存です。


ASO経営セミナーにて一風堂の河原会長のお話を聞く機会を頂きました。
セミナーにおいては、自分自身が驚くほどに河原氏から発せられる衝撃・衝動を自分の魂が共感・共振するように文字通り心が震えました。
最前列で拝聴する恵まれた場であったことも関係してるのかもしれませんし、
聴講中にも何度かお声掛けいただくことで更に氏の発する世界に引き込まれていきました。


言葉にできないほど、とにかく感動と感銘を受けました。
氏の活動の歴史は全く持ってまねできるものでは無いと思いますけれども、私自身がかくありたいと強く思いました。

いくつか心に残った言葉を記しておこうと思います。

「何事においても目標設定が大事なんだ」
「PDCAが全てに通じる価値であって、日々これを繰り返していかなければならない」
「毎日が創業だと思えば、今は本当に恵まれている」
「挑戦を忘れてはいけない、私はいつだってチャレンジャーだ」
「全ては『情熱』で動いた」
「どんな売り上げも店舗展開も一杯のラーメンと一人の客の積み重ねでしかない」
「自分の天職はラーメンを作ることではなく、有難うを創り続けること」
「人に喜ばれる仕事でなければいけない」
「組織は内に向かう傾向がある、それに対抗するには外から血を入れ続ける必要がある」
「目の前のドアは自分自身で開け、そしてそのドアを開いた以上、文句を言わず、戻らず、どんな壁でも乗り越えろ」
「人間の可能性は無限大であることは間違いない。ただし、選べる道は一つだけだ」
「自分の一番の味方は他の誰でもない自分自身でしかない。もっとも永く人生を共にする自分を信じろ」
「自分にうそをついたら、自分に戻ってくる。自分との約束を小さなことでも守り続けろ」
「人間力を高めること、人を創ることが仕事である」
「継続することが証明することの全てである」
「愚痴ったところで組織の全責任は自分にある。自分が勉強するかしないかだけの事」

等々、数多くの言葉を頂戴しました。
全てが自分の骨に刻まれ、血となって流れるようこの言葉とお話を何度も振り返ろうと思います。


弊社グループでは特に飯塚病院でTQM活動をしていることから、私の中ではPDCAの価値を大切にしていました。
PDCAに関する点は、勿論、河原会長も強調されていたのですが、私から出る言葉よりもそれは本当に魂がこもったものでした。

PDCAは、言うまでもなくPlan、Do、Check、Actionですけれども、会長のお言葉からは、

PとはPassion(情熱)で目標を設定しなければいけない。本当に自分がやりたいと希う物はなんなのか、自分の魂に素直に向き合って、そこで出てくる目標を設定するべきである、と。

Dとは目の前のDoor(人生の新たな扉)を自分の手で開くのだ、それは誰かに決められるものでは決してなく自分の意思で闇の世界でもなんでも突き進む意思を持つことだと。

Cからは語呂合わせできませんけど、いづれ出てくる壁(障害)の事である、人生の新たな扉を開く前には想像もできなかった事態こそが自分を見直すチャンスなのだと(ここまで書いてChanceが良いのかと思いました)。

Aは目の前に出てきた壁を自分を信じて何が何でも乗り越えろ、とかように言われたように思い、非常に納得しました。
本来のPDCAは、業務改善と言う物だけでなく、自分自身の人生の活路を見出す有難いツールでもあるのです。


氏のお話で、40前後に大いに迷われた時期があるとおっしゃっていました。
その悩みの点は僭越ながら今の私に大いに重なるように感じました。

お話のあと、質疑の時間になり、大変ありがたいことに氏から直接、「相馬も質問するように」とお言葉頂戴しましたので、いつものように「当然、有難く質問させていただきます。」と言って、立上ってお話の御礼をお伝えしたところで心が震え、上手く言葉が継げなくなりました。
恥ずかしながら別の方に一度振っていただき、一息ついてから再度お時間を頂くような次第となりました。

改めてお時間を頂き、主にお伝えしたことは、
「本日のお話に心の底から感激しており、どんなに感謝の言葉を継いでもお伝えできない想いを頂戴しました。
私自身も40歳となり、僭越ながら同じような悩みを抱えています。目の前の課題を解決できない自分が情けない限りで毎日悔しい思いをしています。それでも情熱だけは涸れたことがただの一度も有りません。
河原会長に如何に40歳当時の課題を乗り越えたのか、お聞きしようかと思いましたがそれは本当に情けないことだと話の途中で気付きましたので、
今ここに私自身が絶対に逃げずに戦い続けること、自分が理想とする姿に向け全身全霊を捧げることを約束します」と宣言しました。
我ながら時間を頂戴して何のことやらわかりませんが、自分の想いをただただお伝えしたいと心の底から感じた結果の行動でした。


私はますます元気になりました。
そして新たな活力が湧いてきているのを実感しています。
昨日の言葉が刺さったのもKAILや公志園を通じて自分が成長できたこと、何より普段大変恵まれて最高の組織で素敵な先輩や最強の仲間、頼もしい後輩に囲まれているお蔭なんだろうと、感謝の限りです。


次のステージに向け、益々邁進していきます。
『思慮があり、行動力のある人々はたとえ少数でも世界を変えられる-それを決して疑ってはならない。実際、それだけがこれまで世界を変えてきたのだから』マーガレットミード
この言葉を改めて実感しました。
自分が何者でどこに向かい何を為すのか。少なくとも自分の人生にド真剣に生きて行こうと思いを強くした時間でした。 

「自分の体臭には気付けない。」
と言われたことがありますけれども、自分自身を正しく知るという事は大変難しいことと思います。
自己評価によってある程度、自分に対して自信を持つことは重要だと思うものの、
現実的には周囲によって評価されている自分を如何に知り、受け入れるかが大切だと考えています。


場面や環境によって、人のキャラクター(もしくは役割?)はある程度変わるものなのだろうと思います。
誰に対しても態度を変えてはならないというのは理解しているものの、家庭と職場や学生でも先輩後輩の有無によって自らの立ち位置は変化しているものだと思っていますので、
皆様から全て同じ評価を受けるという事は無いにしても、人柄としての共通項はあるので、自分で考える得手不得手とは別の評価をされること含め、受け止める必要があると存じます。


そんな中でも自分の中に有りたい自分があるとすれば、それを達成していくには尊敬できる方々と共にいる時間を増やしていくことが近道では無いかと考える次第です。

私自身、内にこもっている時間を長くしておりました経験があり、本を読んだり、一人で思想を深めているつもりになった時期がありました。
自分自身の学習の時間を持つことは当然重要ですけれども、それ以上に尊敬できる方々から生で刺激を受ける価値は数倍あると気付き始めました。
最近は共にいる時間を増やす方々を意識するようにもなってきています。
自分一人での成長には限界があるので、自分に刺激を与えて頂けるような方々に会える機会を如何に増やすのかに力を注ぎつつあります。
これもまたコンフォートゾーンからの脱却の一つであると考えています。
非常に恵まれた空間ですので、居心地悪くは決してありませんが、自分の脳に多くの刺激を与えられるので会合を終えた後にぐったりしたりもします。



素晴らしい本も沢山有りますけれども、自分の知覚を強く刺激するのはやり取りの中にあるのだろうと考えるに至りました。
ある本で、お付き合いしている方々、家族含め一緒に過ごす時間の多い人を棚卸してみると、自分の能力や思考が見えてくると言う物がありました。
自分自身この数年で時間の使い方やご一緒する時間の多い方は大きく変化しつつあります。
これかも多くの出会いの場に積極的に参加していこうと思います。

大和ハウス工業の樋口会長のお話を聞く機会がありました。
これで3年連続拝聴したのですが、毎回同じような話をされているのかもしれませんが、私には常に刺激的に聞こえてきます。
年に一度、血湧き肉躍る恵まれた時間を過ごさせていただいております。
講演前には著書を何冊か再読しまして、これまた熱い心をもって臨めますのと、自分自身がこの一年で正しく成長できているのかを振返るとてもありがたい機会となっています。

更に恵まれているのは、3年にわたり質問の機会を頂けているので、自分自身がその時に思い考えている事が如実にわかります。
なぜなら、樋口会長の前では全て御見通しであると感じるので、いらぬ化粧をせず裸の自分自身で向き合うしかない状況にして頂けます。
ですので、常に魂から出る率直な質問をさせて頂くので、結果として等身大の自分を理解できることに繋がっています。


今回もまた多くの示唆に富んだ内容であり、言葉では言い尽くせない感激を味わってまいりました。

中でも、自らが率いる組織として理解をして実践を積まなければと思った言葉が表題の物でした。
樋口会長が山口へ赴任された結果として、山口支店の売上が全国No1になったそうです。
当時すでに全国組織であった大和ハウスグループ様の中ではマーケットから考えても山口がNo1になるのは大変難しいことだと単純に理解できるかと思います。


やる気スイッチが入るかどうかで個人の能力は飛躍的に伸びるというのです。
どこかで地頭の良さを当てにしているところがありましたが、数字を見せつけられますと事実であるとそちらに向けての努力が必須であろうと思います。


翻って我々の組織はグループの中でどのような位置にいるかと考えますと、現時点ではエースであるとは言えない状況です。
それでもここを打破するのは、自ら喚起した社員自身による牽引でしかありません。
更にはその方向性に責任を持っている私自身の行動の結果によるものでしかないと改めて気合を入れると共にしっかりとロジカルに戦略も組み立てねばならないことに腹を括りました。。


質問の最後に「いつの日か樋口会長と何らかの契約を取り交わすなどの、ビジネスシーンでお会いしたい」とお伝えしました。
会長は「今、78歳やけど、まだまだ私は若くて100歳までは健康だと言われているから待ってるよ。」と優しいほほえみと共にお言葉賜りました。
日々、全力で駆け抜けて国士として国家や社会、世界の為にお役に立てますようますます燃えていきます。





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