September 2019

何事にも終わりがあれば、始まりもあります。
歴史は突然に生まれるのではなく、今までの流れの中で新たな発生を続けるのであって、革命とはいえ一つ前の世代の改善案です。


今期の始まりにあたり、多くを考えそして実行を続けてきました。
それによって、色んな変化を生じさせておりますけれども、まだまだ会社の数字として表れてきてはいません。
現在の私は持続可能な組織作りを念頭に置いて動いています。
今までは、やはりベンチャー気質を大切にして、攻めることに重点を置いていました。
自分自身でも考えの転換があったことを理解しています。
先日も仲間から考えが大分変わったことを感じる旨を伝えられました。
それは戸惑いの表れであったとも思います。


弊社にかかわる方に対して中長期的な幸福をもたらすための最善策を取り続けて行こうと考えていますので、その為にも何より私自身が変革して行く所存です。
貞観政要に現れる魏徴ほどに換言をしてくださる方は少ないのが現実でしょうから、自ら律することができるよう多くの師を周囲におく為にも、感謝新に基づいた謙虚さを失わずに保ち続けたいと思います。


変革の準備段階では、目に見えての成果は上がりづらいのかもしれません。
それでも短期的成果と中長期的成果の双方の最大値を図り続けることこそが、持続的組織には必要だと考える次第です。
日本には、年末年始に加え、年度制もあることで色んな形で振り返ることが出来ます。
2019年度上期を終えるに当たり、下期への覚悟と共にしっかりと振り返りをする週末にしておきたいと思います。


本日は、麻生のOB会ですので、諸先輩から受け継いだことをしっかりと感謝申し上げますと共に、歴史を紡ぐ者としてしっかりと大切なものをまた注入いただこうと思います。
年に一度、元気な大いなる先輩方を杯を交わせる喜びを来年も実施できますよう、これからも明るく会社経営に努めてまいります。



何かを語るときに数字の裏付けがあることはとても重要で、定量的な評価が出来ないものを感情で語り始めると議論が成立しないのはロジカルシンキングを求められるビジネスシーンでは当然です。
数字は結果として第三者の目にも明らかなので、理解を得るには最適なツールとも言えるでしょう。
ただし、過去からの数字の変遷がそのままスライドすると考えるのは程度の低いエコノミスト同様で、イノベーションや社会変革が起これば数値は大きく変化も遂げていきます。
要するに数字は結果であって、実行のプロセスではありません。
数字のために動くのは目的と手段が混同される傾向に行き着いてしまう可能性があります。
私が決算書の数字などを教わったときに心に残っているのは、『決算書に出ている数字は飛行機の操縦席にある各種計器類と同じでどのような操縦桿等の操作をしたかと外的環境の結果であって、計器類を見ながら次の操舵を考え続けることが大切である。計器をまともな数字に収め続けることは目的ではなく、飛行機を当初の目的地に着陸させることが目的であるので、計器類はその指標に過ぎない。』と言うものです。


最近、60代以上の方のお話で『バブルの頃は日本のGDPは世界の16%を占めていたのにのにいまや6% になっている。このままだと沈みかねない。』と言う論調を良く耳にします。
これは『デフレの正体』でも記載されている通り、労働生産人口が横ばいになっていることで説明が出来るように思います。
また、バブル以前は江戸時代から明治まで長らく世界の3%であったことも認識されておく必要があるように思います。
世界が農業社会から工業社会へ変化を遂げていく中で、日本は江戸時代からの識字率の高さと強い封権社会の名残も有り、キャッチアップどころか世界のトップに躍り出るまでに至りました。
また、その後大きな大戦を経て、日本の景気の追い風になったのは東西冷戦であったでしょう。
共産圏と自由主義との最前線で不沈空母のように存在していた日本は自由主義にとっての東の壁として存在しましたので、キューバ危機を経験したような米国からすれば大切に取り扱わざるを得ないのが実情でしょう。
西側の壁は文字通りベルリンを有する西独であり、工業化社会においては敗戦国であったにもかかわらず双方大きな成長を遂げることが出来ました。
冷戦が終結した時点で、世界のパワーゲームは大きく変わってきているのにその事情をイマイチ掴みきれていないのが平成と言う時代であったのかもしれません。


世は既にGAFAを代表とする情報社会になっています。
『成功はゴミ箱に捨て去れ』と言う名言もある中、未だに日本は工業社会の象徴とも言える製造業に依存する形を取り続けています。
世界は情報社会に成っていると言う事実に目を背けているようにも見受けられます。


私が幼い頃は世界の人口は60億に到達するか?と言われていました。
当時の日本の人口は1億2千万程度ですから、人口比で2%です。
そのような国家がGDPで16%を占めていたのだから先人の努力以上に何かあると考えるのが当然でしょう。
現在は、世界人口70億に向けて進み、伸び行くアフリカを見ているとまだまだ世界人口は増える傾向にあります。
翻って日本は人口減少の局面に入っており、数十年で明治を迎えたときと同様8千万程度になることが見込まれます。
どこかで少子化対策が利いたとして1億に留められるかもしれませんけど、人口比は1.1~1.4%です。
しかも生産年齢人口は減り続け、高齢化率を高め続けていきます。
この人数でGDP16%を目指すことが果たして国民にとっても健全なのでしょうか?
GDPを猛然と追い続けた結果として、国民の幸福度・生活満足度は連動していないことが調査の結果に出ています。


私はいつの世もリーダーの教育がとても大切だと考えています。
エリート思想と誤解されることを恐れず、素養がある人間は若くして多くの経験を積ませることが大切です。
人間は実際に取った行動によってその後の人生に大きく影響されます。
同じレベルの視点にいる限り気付きは少ないのです。
人・本・酒・旅・星によって、得られる立場が変わればますます大きな変貌を遂げることも可能です。
もちろん、全員が高い志を持つわけではないでしょうし、楽な道とは決して言えません。
リーダーになれば、孤独を強く感じる機会が増えることも間違いありません。
それでも、一歩踏み出すのは、志であり、信念であり、principleが必要になってくるのでしょう。
これらを学べる機会を大いに支援していこうと思う次第です。


団塊の世代が猛然と追い続けた果てに我々が大きな恩恵を受けているのは間違いない事実であり、感謝しかありません。
ただし、これからの未来を築いていくのは、成功体験に酔いしれる世代ではなく、世界が如何に容易ではなく残酷な局面があることも理解している人間達であるべきでしょう。


しっかりとした洞察力を身につけるためにも低学歴である日本国民はもっともっと勉強する必要があるのだろうと痛感しています。
私自身も資格取得などを通じても工学的な勉強は積んでまいる所存です。


私には成し遂げたいことが沢山あります。
会社を興したときから思っていたことに限らず、それ以降もやりたい事は増えてきています。
もちろん、達成できたこともありますけれども、それ以上に成りたい自分は高みに向かい続けます。
今までは一直線に成し遂げるべきことに猪突猛進をしてきましたけれども、これからは起業時には思いついてもいなかった更なる高みに向けて組織を変化させなければ到達できません。


そのためには、何より自分が変わり続けることが肝要であることを痛感しています。
何せ今まで目指してきた世界とは異なる世界を目指し始めましたので、今まで取ってきた手段は単純に変更する可能性が高いのです。
困惑するスタッフが出てくるのも当然と言えるでしょう。
ただ私の更なる高みは、一風堂さんがおっしゃられている『変わらないだに変わり続ける』にとても近い感覚です。
今迄の組織は十年生き残る為に全力で稼ぐ事に集中してきました。
それは稼ぐという概念がほぼ無かった管理部門に居た人間にはとても大変な変化であったと思います。
勿論、誰もが理解して実践できた訳ではありません。
今も困惑して本質を理解できていない方もいらっしゃるのは事実でしょう。


これからの我々は持続可能かつ発展的な組織に変貌していく必要があると感じています。
ただ稼ぐのではなく社会の公器であることをしっかりと自覚したスタッフ・組織によって永続的な存在になれる体制を構築していきます。
その為には営業部門だけではなく管理部門もしっかりと確立していく必要もあります。
今まで汗を流して稼いできた資産から必要なものに投資をしていきます。
それらは全て営業に繋がるものであり、当然に社会に求められるものでなければなりません。

幸いお手本となる組織は海外に行かなくとも国内にも沢山あります。
個人個人の成長でしか組織の成長は達成出来ません。
最初は現状に満足してしまいがちな人間の意識変革から始まるのでしょう。
そして言動・習慣が変わって始めて組織が変わります。
これからは他の組織とも変革を促し、大きなうねりを作り出せるようになりたいと考えています。


表題の通り、これからの組織変革には私自身が最も変わる必要があり、それは一時期的なものではなく、変化を続けることに他なりません。
この変化は成長とも言われることに繋がる変化ですから、今からその変わった自分を楽しみにしています。
十年をかけてしっかりと成長した結果として、社会に強く認められる組織が構築され次世代に引き継げるよう、楽しんで全力を尽くします。
その為にもこれからも多くの出会いを求めて、人・本・酒・旅・星を味わい尽くしてまいります。





表題は、麻生グループのいくつかの事務所に置いてあります絵の中にある文字です。
世界を変える力は誰か第三者が持つのではなく、自分自身しか持たないことなど色んな示唆にとんだ言葉だと感じています。
これらの源は自身の情熱であると確信していますし、時の利はもちろんありますけど、大きな影響を与えるのは自分自身の情熱以外にはないと考えています。
その情熱自体はどこから生まれてくるのかは人によるのだろうと思います。
情熱が無い方も当然にいらっしゃると思っています。


あまり「あるべき論」をすると視野が狭窄になる感もありますので、表現に迷いがありますけど、情熱は使命感から生まれて欲しいと願っています。
ほとんどの方にとって使命感は自分のためではなく、誰か第三者のためであるものと思います。
使命感があれば、情熱は枯れることなくいつまでも湧き続けるように感じます。


最初は好奇心から生まれてくるのかもしれませんけれども、興味を持てることに積極的に関わることで更にエネルギーが湧いてきます。
体力は減退するかもしれません。
知力は活用し続ければ発達を続けるものと脳科学が証明してきているように思います。
大切な気力は、正しい志と信念があれば、枯れることの無い情熱によって常に満ち溢れさせることが出来るでしょう。


情熱が支える習慣こそが人生を切り拓きます。
才能などに恵まれていないからこそ気づけるものなのだろうとも思います。

気付いた者の使命として、次世代に対して適切なものを遺してまいります。


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