5年以上前に読んだ本で今も私の底流にある価値観を記しておこうと思います。
表題の図書はその年の私にとって強い刺激をくれました。

俗に言うインゼンティブ制のビジネスの限界を意識させてくれました。
私自身の中にある何か一般的な価値観との違和感を明確に表現してくれた図書であり、今なおこの考えは大切だと思っています。
著者が西洋人なので結論的表現が異なりますが、日本的感覚からしますとこの結論は志・信念を指しているのではないかと考える次第です。

いづれにしても外発的動機付けでの行動には限界があります。
それは歴史を見ても明らかであるように思います。
二宮尊徳の言葉で「道徳なき経済は悪であり、経済なき道徳は寝言である。」とあるように経済はとても大切な要素を持っているものの、それが目的となってはならないと信じています。
とは言え、多くの亡くなっても評価される人物は経済的な成功の後に別の動機に切り替わっています。
それは自分以外の大きな大切な物を見つけられて、その実行が出来たと言うことが評価されているのではないでしょうか。
多くの成功者は経済的成功を収めた後に教育分野に傾倒するのもその表れであるかと思います。
自らのますますの成長ではなく国家の成長、ひいては全世界への貢献を目指して、規模の大小に関わらず動き始められることが多いように感じます。
経済的成功の次にその手の行動をされない方は、あまり評価されていないようにも見受けられます。


西洋で行きますと寄付行為がそれに類するようにも感じますものの、
寄付行為も宗教によるところが多いようにも思いますので、それが本当に内発的動機なのかは私には分かりません。



現時点で私が考えるのは、如何に早く内発的動機付けの価値に気付けるものなのか?と言う点です。
給料が上がる、待遇が上がると言うだけで仕事をするのは限界が直ぐに来ますし、視野も狭まるため中長期的な成長には繋がらないでしょう。
経済も勿論重要でありつつ、足るを知り、経済以外の価値も見出すことが出来るようになって飛躍的な成長を遂げた方を多く見てきました。


仕事は好きな人、楽しんでいる人には勝てません。
モチベーション3.0を端的に表現している言葉にも思います。
知的欲求を持ち、それを果たし続けることは今までの人類の英知を養ってくださった先人への恩返しでもありますし、その先人の知恵の上に少しでも何かを上乗せすることが出来ればそれは子孫への大きな贈り物になると思います。
このような社会貢献のサイクルに多くの方に入ってもらいたいと心から願っております。


KAILを通じてより良い経営者に成ることを目指した以上、社員や会社組織に対して短期的ではなく中長期的な幸せになる場・環境を提供していく所存です。
自分の内なる声に耳を傾け、短期的な目線ではなく、中長期的かつ広範な考えで思考して、実践できる人間を一人でも増やすことが社会への貢献だと信じて、まずは自らが学び実践してまいります。



全くの別件ですが、12月1日付で大変嬉しいことが有りました。
グループの仲間が復活したことです。
色んな想いや環境があって、都度選択肢は我々の目の前に転がっています。
それを判断して行動するのは自らの意思のみで決めることなので、離れるも戻るも個人の自由だからという理屈もありますけれども、今回は私が単純に仲間が戻ってきてくれたという事実が心からの喜びです。
会社組織が異なろうとも同志とは、どこかで繋がっているからどこにいても切磋琢磨できるはずと言う理屈も分かりますものの、また仲間が同じ組織に来てくれるのは理屈抜きに感情の問題で嬉しいです。
喜びに感謝して、また日々の業務に励みます。