「異論」の出ない組織はなぜ危ういのか?というような書物を読むと同時に出口氏の講演などから表題について考える機会の多い一週間でした。
本質的に同質の環境に留まり続ける事が心地よく効率的でもあるのだろうと理解しました。
ただその先にある未来は結果として破滅を招くものであり、常に異質の物に触れておかなければ中長期的に煮詰まる事が歴史の結果であると認識するに至りました。


心地よいのが同質性の中にある以上そこに居たいと思うのは自然の摂理であって、中々に改善してもらう事は難しいのでしょう。
とは言え、結果として環境が変わってしまえば、多くの方は環境に順応せざるを得ません。
そのタイミングを間違えなければ良いのです。
今現在の私なりの解釈としてはだからこそリーダーに大いなる責任が伴うとなります。
リーダーが同質性ばかりを求めるようになっては組織に未来はありません。
外的環境と触れ合うことこそが、人生の喜びとなるくらいのマインドがリーダーには必要不可欠でしょう。
知的好奇心が旺盛な方にとってはそこまで難しい事では無いようにも思います。
私のように幼い頃から落ち着きがなく育った人間には至極当然にも感じます。


外的環境と触れ合えば良いわけでも無く何より自分の頭で考える習慣が無ければ意味を成さないでしょう。
考え続ければ解が得られるものでも無く、Eurekaと叫べるほどに考え抜くのでしょう。
人は与えられる喜びよりも与える喜びの方が大きい事は行動経済学からも明確にされています。
大いなる力を周囲に尽くす為にも自らが大いなる力を持つ事は大切だと考えています。


同質性に近い力強い結びつきと、多くの異質性との緩やかな繋がりによる発想の広がりとのぶつかり合いこそが未来を切り拓くのだと信じて更なる一歩を進めて参ります。