福沢諭吉の『学問のすゝめ』の一部を読む機会がありました。
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといへり」は有名な文ではありましたけれども、その後に続く文章はさらに示唆に富んでいました。


表題は、特に私が印象強く残った箇所です。
この文章は、人民を社員に、政治を組・会社に変えても通じるように思います。
団体は構成している人間で全てが決まると言えます。
私がいつも違和感を覚える組織に所属しながらその組織を否定するのは、この辺が理由になっているのだと感じました。
学生のときから、ただただ『日本はダメだ』言っている方への嫌悪感も改めて自分自身に納得が出来ました。
所属しておいて単なる否定するのはとてもおかしいと思います。
これは、感じていることを発言することを諌めているという類のものではなく、否定の後には代替案を提示するか、自分が当事者としてどのように改善するかを示さなければ、本人によって益々レベルを下げていくことにつながると思います。


翻って、我が国家の令和元年の政治は大変に恵まれたものになっていると考えています。
国民性が上がったようには感じていませんけれども、この二十年の中で私には最も納得のいく行動がとられているように感じています。
勿論、諸手を挙げて全てに賛成で、非の打ち所も無いとは思いませんけれども、大筋の考え方としては良い方向へ舵が取れているようにも感じています。
今回の国政選挙の結果もその辺の民意を反映した形になるのではと推測しています。


私が考える現在の国家の最大の懸念事項は、止められない少子化です。
短期的には、お隣との外交や経済の根幹につながるエネルギー政策などありますけれども、少子化は早めに手を打っても改善には時間を要します。
この課題解決には世代間ギャップが大きいために容易でない事も感じております。
そのように国民の人口背景を考えますと、ますます表題が実感を伴って私にメッセージを伝えてくれるように思います。


私は、今住んでいる地域を大切にすると共に、所属している組織へ日々改善を提供してまいります。
次世代にしっかりとしたものを残せますよう、これからも勉強を深め、実践に価値をおいてまいります。


来週は山笠に参加させていただくと共に楽しみにしていた日本アスペンにて研修を受けてまいります。
価値観を揺さぶられる多くの出会いを楽しみにしております。